弁護士法人PLAZA総合法律事務所 PLAZA LOW OFFICE

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2023.3.28

[資格者インタビュー]弁護士 白石義拓

  • 「倒産・事業再生」分野に精通し、
  • 「税務」分野も開拓していきたい

―入所して10カ月余りが経過しました。現在はどのような案件を担当していますか?

白石 おかげさまで、毎日がとても忙しく充実しています。現在担当している仕事は、おおざっぱに言えば、1/3が破産・民事再生の案件。もう1/3は契約書チェックや労務相談などの顧問業務対応。残りの1/3は訴訟や訴訟外交渉です。自分が担当しているこれらの事件の8割程は、いわゆる企業法務と呼ばれる分野ですが、2割弱は、顧問先からご依頼いただく相続などの一般民事事件ですね。さまざまな案件によって日々、学んでいるところです。

―仕事はどのように割り振られるのですか?

白石 入所当初は、先輩弁護士からランダムに案件を振られていました。入所して半年ほど経った辺りからは、偏り過ぎないようにしつつも、若手各自の得意不得意に配慮して事件を割り振っていると先輩弁護士は言ってました。僕は、どちらかというと、裁判外交渉を任されることが多いように感じます。

―苦手な分野などはありますか?

白石 先ほどお伝えしたとおり、当事務所の取扱い分野は企業法務が中心ですが、顧問先からの紹介で、いわゆる一般民事の事件も多少扱っています。感情の対立が激しい離婚案件とかは、理論で解決する企業法務の分野とは違った難しさがあるように感じています。

―どうして当事務所を志望したのですか?

白石 自分のやりたい分野を強みとしている事務所だったからです。もともと「倒産・事業再生」、「M&A」、「税務」の分野に興味を持っていました。代表の小幡は、私的整理ガイドラインを用いた事業再生の経験が豊富ですし、「M&A」を前提としたデューデリジェンスも頻繁にあると聞いていました。「税務」については、案件としてはあまりないということでしたが、『法務・会計プラザ』という隣接士業とのつながりを強みにしているこの事務所であれば、「税務」分野も開拓していく余地があるのではないかと思いました。加えて、成長段階にある事務所であることも決め手のひとつでした。自身の成長と共に、事務所が発展する過程も経験してみたいと思っていたからです。年度末の事業計画では、事務所の5年後10年後の展望が共有されていて、いい刺激になります。自分も置いて行かれないように頑張りたいです。

―弁護士を目指した理由は?

白石 正直、大学に入る前は弁護士になろうという考えはありませんでした。たまたま縁あって中央大学法学部に入学することになったのですが、自分のキャリアプランとして、官僚・民間・法曹などが考えられる中で、「自分が現実的に目指せる一番の高みはどこなのだろう」と考えた時に、弁護士業界であれば、中央大学のシェアも高いし、自分の実力で這い上がっていけるのではないかと思い、弁護士を志しました。

―どのような学生でしたか?

白石 真面目だったということにしておきます(笑)。2年生の夏頃までは野球サークルに入っていましたが、以降は予備試験に向けてしっかり勉強していたと思います。大学からロースクール卒業までの6年間、ずっと家庭教師や学習塾のアルバイトをしていました。高校生の頃とかは、けっこう人前で話すのが苦手だったのですが、このままでは弁護士になった時困ると思い、あえて人前で話す仕事を選びました。おかげで、今では人前でもほとんど緊張しなくなりました。本当にいい経験だったと思います。

―司法試験は大変でしたか?

白石 僕は1日中机に座っていられるタイプではなかったので、メリハリをつけて勉強していました。1日8時間くらいの勉強量だったと思います。勉強自体は嫌いではないので、それほど苦ではありませんでしたが、同期が働き始めている中で、自分がいつまでも学生でいたことに負い目を感じるところはありましたね。両親には感謝したいです。

―仕事のやりがいはどんなことですか?

白石 やっぱり勉強は好きなので、知的探求は楽しいですね。顧問業務1つ取っても、試験では勉強していなかったことばかりなので、楽しく好奇心をもってやれています。今までの机上の勉強とは異なって、自分の知的活動が依頼者の利益・ビジネスに直結し、成果が目に見えて分かるという楽しさも実務ならではだと思います。入所後間もなく関与した事業再生の分野では、web会議でしたが、涙したこともありました。会社が死ぬか生きるかの瀬戸儀の経営会議にも入り、まさに人間ドラマ、会社ドラマを間近で接することになりました。弁護士が経営陣と共に、会社の生死を分かつ判断をする。決してきれい事だけでは済まない場面もありましたが、もがき苦しみ涙もあった会社が這い上がって、再生する。このプロセスに関与できるところに、大きなやりがいを感じました。

―プライベートはどのように過ごしていますか?

白石 そこは昨年の反省点でもあり、今年の改善点です。平日の疲労で、土曜日はずーっと家に居る日が多かったように思います。2年目は、土日もゴルフや交流会などに積極的に参加して、充実した30代を送れるように準備したいと思います。小幡代表を見習って、会計の勉強や、法律以外の読書もたくさんしたいです。

―IT化やDX化が叫ばれていますが。

白石 司法試験が手書きだったということもあり、正直、パソコンにはあまり触れてきませんでした。Excelもまともに使えなくて、入所当時はとても苦労しました。小幡代表に叱られたことも多々ありました。事務所全体としてはIT化を進めています。紙ベースでの事件記録管理を止め、クラウド型データベースでの事件記録管理に移行している段階です。僕にとってはさらにハードルが上がってしまっているのですが、遅かれ早かれ、裁判所も他の事務所も、一層IT化していくと思いますし、今のうちに頑張って使いこなせるようにしたいです。

―事務所代表の小幡弁護士はどんな人?

白石 小幡代表は、厳しくもあり、優しくもあり、冷静でもある人だと思います。集中力を欠くミスをしたような時には厳しく指導される一方で、事件をうまく処理できたときなどには、適切にほめてくれます。小幡代表は、出張などで事務所を不在にしていることも多いのですが、事件の進捗度や各人の業務量はしっかり把握しています。なので緊張感があります。

―今後の目標をおしえてください

白石 1年目は、右も左もわからずに、ただがむしゃらにやっていただけでした。1年間仕事に向き合って、多少なりとも全体像が見えてきた部分はあるので、2年目以降は、どうすればもっと効率的に進められるのかを意識して業務に取り組んでいきたいと思います。まずは一人で事件を完結できるように力をつけていき、中長期的には、小幡代表の強みである倒産・再生分野を追随し、或いは、自身の強みと言える分野を新しく開拓していきたいです。

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