弁護士法人PLAZA総合法律事務所 PLAZA LOW OFFICE

ニュース

2022.6.22

[法務サービス部・関上健一郎が行く顧問先訪問] 株式会社FUJIジャパンさんの石狩新工場

2021年11月に完成した石狩工場を背景に、左から吉川工場長、佐々木忠幸社長、小西(弁護士)、関上(行政書士)

関上 佐々木社長、石狩の新工場。稼働、おめでとうございます! すごく大きくてびっくりしました。今日は企業秘密以外は全部見せてください。よろしくお願いします。

佐々木 もちろんです。この工場は石狩湾新港に位置し、大きな工場地帯の一角にあります。住所でいうと新港中央3丁目というところです。敷地面積は6,600㎡ほど。建物は約1,000㎡の広さがあります。昨年2021年の12月に引き渡しになり、今年2022年の2月に機械類が入り、3月から稼働し始めたところです。

関上 石狩工場では作っているものはなんですか?
佐々木 住宅の壁材です。タイルと金属サイディングを一体化させた「タイルパネル」と呼ばれるものを作っています。住宅リフォームの各現場で、いちから施工しなくてもいいように、ここでは、プレ(事前)加工した部材を製造しています。

関上 そうなんですね。では、さっそくその製造工程を見せてください。

吉川 今、見てもらうラインでは当社で最高級壁材となる「タイルパネル」を製造しています。最初にお見せするのは材料となる仕入れたタイルです。このタイルを下地の金属サイディングに接着させます。

吉川 製造ラインの最初の工程は、接着剤を下地の金属サイディングに塗る部分です。当社オリジナルで作ってもらっている変性シリコン系弾性接着剤をムラなく全面に塗っていきます。工場が稼働したばかりなので、今はまだ接着剤の温度管理を調整している最中です。

佐々木 ここは材料となるタイルを機械にセットしていく部分です。タイルを入れた台車は全部で6台あります。この台車を手で動かし製造ラインにセットします。

佐々木 いま見ている部分は製造ラインの核心的な部分。下地の金属サイディングにタイルを接着させる工程です。いわゆる心臓部分になります。セットした台車からロボットアームが正確に配置トレイに並べていきます。並べ終わると配置トレイから一気に吸引して持ち上げ、流れてきた下地の金属サイディングに貼り付けます。この部分だけで数千万円かかったシステムなんですよ。

関上 いやあ〜すごいですね。見ていて飽きないですね。でも、これを人手でやることを考えると恐ろしいですね。ロボットだからできることなんですね。

佐々木 そうなんです。人間だったらスグに飽きちゃう。なので、お金をかけても機械でやれることを考えました。そして、タイルを接着させた後は、霧吹きで水をタイルにかけていきます。こうすることにより、湿気で硬化が早まるからです。将来的には、完全オートメーションを目指していますが、現在は試行錯誤ということで人間がやっています。

佐々木 その次は最後の工程。乾燥です。部材は一度ボックス状の乾燥室の上にあがって、ゆっくりと下にさがってくるようにセットされています。時間は約1時間20分。同時に60枚が入ります。その後、この出口から自動的に製品がゆっくりと動いてきます。ちなみに、乾燥庫内の温度は60度に設定しています。

佐々木 最後は人の目で最終チェックをします。いわゆる検品です。実は、タイルの大きさは1枚1枚違うのです。こればっかりは焼き物だからしょうがない。1ミリ2ミリが違う世界ですが、タイルの大きさの不揃いが原因で一直線に揃わない、いわゆる不良品/修正品が生じてしまいます。一般の人が見ても、わからないレベルのこともありますが、ここはわれわれのこだわり。プロの眼で厳しくチェックしています。

佐々木 1.85メートル×0.39メートルの完成品2枚
合わせて梱包します。これが出荷を待つ完成品。「サ
イディンガー」というネーミングのオリジナル商品
になっています。

小西 サイディングを住宅に貼る意味、効果ってどんなことがありますか?

吉川 いろいろとあります。「断熱性」「防音性」「防水性」など夏の暑さから冬の寒さまで、あらゆる外環境から家を守ってくれるものとなります。

吉川 実際のサイディング施工現場では、本製品以外にも細かな部品が必要になります。例えばこの部品は、壁が直角になる部分に使うもの。別の工場で職人が手作業で1個1個を作っているんですよ。

関上 すごい世界なんですね。まったく知りませんでした。この石狩工場では、何人がいるのですか?

吉川 現在はわたしを入れて4人体制です。もう数人増やして生産量を増やしたいと考えています。

佐々木 これまで当社が強みとしていた「営業」と「施工」に加え「製造」部門を持つことでメーカーとしての位置付けになります。この石狩工場の稼働により、当社としてはもう1本の大きな柱に育てたいと考えています。今後の販路については直販営業のほか、ハウスメーカー・ホームセンターなどへと販路拡大を目指します。販路の拡大により自社製品のブランド力を高め、直販営業力の強化につなげたいと思っています。この工場内に物流センターも移転集約し、より効率的な物流体制も構築しています。

佐々木社長、吉川工場長、今日はありがとうございました! 今後のさらなる発展に期待しております。

最近のニュース