2021.1.20
昨年の振り返りと2021年の展望〜代表弁護士・小幡朋弘
より専門性を高めて総合的に問題を解決する
昨年はコロナ禍で裁判所の業務が止まるなど、前代未聞のできごとが起こり大変でした。早期に問題を解決したいとこちらが思っても、判断する機関が閉まっている。依頼者のニーズに応えることができず、ジレンマに陥る年でした。東京では4〜5カ月間遅れたという印象です。こうした状況下、トラブルや問題を訴訟以外でどう解決していくか。そういうことにも力点を置いた年となりました。今後はますます、訴訟以外での解決方法を模索していく気がします。
東京事務所では、緊急事態宣言の真っただ中に「事業所の提携」を行いました。暗い話題が多い中、明るい話題のひとつになりました。弁護士も増え、同じフロアには司法書士事務所も加わり、登記面などお客さまのニーズにより応えることができる体制になりました。ワンストップ化が高まり、事務所内の活気も出ました。事務所名の変更も浸透しているように思います。個人の担当としては、大型の再生案件を実施しました。これは大きな自信につながりました。プライベートでは娘の小学校受験がありまして、これは大変でしたね(笑)。
代表としてマネジメント面では、コロナで移動が制限されたので、札幌事務所には予定どおりに行けなかった感があります。反面、ZOOMなどのオンライン会議システムを駆使し、遠隔でも円滑に業務が遂行できる体制を作り上げることができました。東京と札幌で同時利用できる電子ホワイトボードの導入など、デジタル化を進めました。東京と札幌と2拠点。離れていますが、マネジメントはスムーズにできるようになったかと思います。
事務所全体として業務内容は企業の事業承継、再生、倒産・廃業など、依頼者企業の大きな転機となる事案が増えています。この分野は実績も相当積んできているので、重点にしていきたいと考えています。北海道では事業承継と事業再生を扱う一般社団法人を設立します。専門家に集まってもらい総合的に解決していくプラットフォームとして機能させたいと思っています。具体的には、税理士さんらと提携することを想定しています。「顧問先が困っているのだが」と、税理士さんだけでは解決できない問題を一緒になって解決していくイメージ。世の中、いろいろな業種の会社経営が厳しくなっているのは明らかです。再生や倒産といった企業サポートが今年は増えてくるのではと感じています。
2021年は、馬場弁護士と京谷弁護士がそれぞれ札幌と東京の副代表に就任します。弁護士法人の役員となります。札幌事務所では太田会長にはまだまだ現役で頑張っていただきつつ、次の世代の弁護士を増やしていきたいと思っています。当事務所のブランド力を高めることで、「法務・会計プラザ」全体のブランド力につなげていきたい。東京事務所でも新たに弁護士を新規採用し、より専門性を高めていく方向に進めたいと思っています。