2023.6.13
[資格者インタビュー]弁護士 髙木陽平
- オールジャンルに対応でき、
- 人脈豊富な弁護士になりたい
―札幌育ちで名古屋へ進学?
髙木 札幌生まれの札幌育ちです。高校は北海道札幌国際情報高校。大学は名古屋大学へ進みました。より上位の大学をということと、本州へ行ってみたい気持ちもあって選択しました。法律政治学科ということで法律と政治について主に学びました。でも、名古屋は暑かったですね。身体にこたえました。
―大学院はどこですか?
髙木 ロースクールは北大にしました。この頃から札幌で弁護士として活動したいと思っていました。経済的なことも考慮し、実家から通えるということで北海道に戻ることにしました。札幌で横のつながりをつくることができ、試験勉強に専念することができたので戻ってきて正解でした。
―弁護士になろうと思ったのはいつ?
髙木 大学の3年生の時。就職活動を開始したころです。就職した先輩から話を聞いているうちに、一般企業に就職したところで、営業をするのか、人事を担当するのか、事務なのかわからず、自分のやりたいことができるのか疑問に思いました。そいういう道よりかは、専門職としてプロフェッショナルでありたいと思いました。専門職の中でも一番興味のあった「法律家」を目指してみようと思いました。そこから、ロースクールや国家資格の合格に向けて受験勉強の道へ進むことにしました。
―試験勉強はどうでしたか?
髙木 ロースクールは3年コースを選択しました。司法試験には3回目で合格しました。この間は、けっこうつらい時間でした。受験期間は「専門研究員」という身分が与えられまして、学校の図書館とかは使えるのです。わたしは家では勉強や仕事ができないタイプだったこともあり、自習室でずっと試験勉強をしていました。10時〜22時くらいは毎日大学で勉強していましたね。
―なぜ当事務所を選択した?
髙木 法律事務所によっては、取扱い分野がはっきりしているところも少なくありません。離婚専門、相続専門といったことを打ち出す事務所が多いなか、当事務所は、オールジャンルに対応している総合事務所だったことが一番です。札幌では珍しく企業法務も多く、いろいろな分野の仕事を経験できると思ったからです。なるべく多くのことを経験したいと思っています。
―現在の仕事はどんな感じですか?
髙木 仕事は新人のレベルに合わせた事件を割り振られている感じです。先輩弁護士と一緒に打ち合わせに入ることもあります。現在は案件数でいうと30件ほど担当しています。建物の明け渡し請求とか、債務不履行になっている企業への支払い請求とか、交通事故の損害賠償などなど様々です。基本は自分で一通り調べた上で、先輩弁護士にアドバイスをもらいながら進めていきます。自分では気づけない指摘を受けることができ、毎日勉強です。
―仕事のやりがいは?
髙木 やりがいは依頼者が「ああ、よかった」と言ってもらえる瞬間です。トラブルを経験したものの、納得して次の一歩を踏み出せる時を見たとき。紛争中はやきもき、精神的にもすりへっていますが、100%勝ちではなくとも「すっきりした、上手く解決できました」と、言ってもらえるところです。紛争をなくして人生を進めてあげられるところでしょうか。加えて、証拠を探している時は高揚します。「あっ、コレがあった!」というような瞬間です。通信履歴など膨大な資料の中から「こういう事情がありましたよね」と裁判所を説得しなければならず、有利な証拠を見つけたことで、裁判官の意見が変わることがあると、頑張ってよかったと思えます。
―休日はどんなことを?
髙木 趣味は料理をしたり、ご飯食べに行ったりして息抜きしています。自然が好きで登山やダイビングにもよく行っていましたが、今はあまりやれていないですね。上司からはプライベートを充実させてこそ一人前だと言われているので、今後はいろいろなことをやってみたいと思っています。
―士業連携はどうですか?
髙木 司法書士さんとはよく連携しています。登記のことで、必要書類に関して聞いたりしています。調べてもわからないことも多く、そんな時、隣の事務所にいる専門家の人に気軽に聞ける関係性があるというのは、心強いです。それぞれの専門分野がありますので、お互い、その強みを生かしならが、全体として能力が向上していけばいいと思っています。
―今後の抱負をおしえてください
髙木 今は自分に与えられた仕事を精一杯向き合うことが大事だと思っています。一方で、3〜5年後には、ある程度自分の知識や経験が増えて、自分で仕事を獲得できる力をつけたいと思っています。人との関わりを増やしていき、セミナーや各種会合に積極的に参加して人脈を紡いでいくといった活動にも力を注いでいきたいと思っています。札幌事務所にいる太田先生・馬場先生・小熊先生はあこがれですね。とにかく仕事が的確ではやい。てきぱきとこなす上で身近なお手本です。