弁護士法人PLAZA総合法律事務所 PLAZA LOW OFFICE

コラム

2021.11.10

【ビジネス法務】契約書一般にありがちな形式ミス・単純ミス

 『ビジネス法務』2021年11月号の特集は「実例で学ぶ契約書チェックのコツ」です。その中で総論として「契約書一般にありがちな形式ミス・単純ミス」と題した記事が掲載されています。締結した契約書の解釈において、致命的な問題を引き起こすものではありませんが、場合によっては契約書において重要な規定内容の明確性を失わせることにより、契約書を作成・締結することの意味を失わせることにつながることに留意すべきであると筆者は指摘しています。

  • Ⅰ 契約書において重要なこと
  •  1契約書の意義
  •  2形式ミス・単純ミス
  • Ⅱ 具体例
  •  1ミスによる問題が生じるリスクが大きい
  •  (1)別紙の添付もれ
  •  (2)契約書の作成日付の記入もれ
  •  (3)別契約の引用・参照にあたってのミス
  •  2ミスによる問題が生じるリスクは大きいとはいえないが、場合によって重大な問題を引き起こしかねないもの
  •  (1)条文の引用ミス
  •  (2)甲乙の表記を逆とすること
  •  (3)表記ゆれ
  • Ⅲ おわりに

 <PLAZA総合法律事務所の弁護士解説>

 人は、生活する中で、日々多様な契約を締結します。通勤の際の旅客運送契約、昼食を買う時の売買契約、子供に家事を依頼してお小遣いを上げる営みも準委任契約といえるかもしれません。当然、法人として事業を行なう会社においても同様、多様な契約を締結します。しかし、立ち返って何のために「契約書」という文書を作成するのか、ということを考えられたことはあるでしょうか。
 本特集は、契約書につき、「一番重要な意義は、証拠としての意義である。」と明言します。日々会社様から紛争のご相談を受ける弁護士の中で、この意義を否定する人はいないと思われます。これから契約を締結して共に事業を行なおうとする取引先との関係は、当初は良好であることが多いでしょう。しかし、契約書がその真価を発揮するのは、取引先との関係がこじれた時です。関係がこじれたときには、往々にして契約にまつわる事実についても認識にも齟齬が生じます。そんなときに、どんな合意がされていたのかを振り返って明らかにする証拠が、契約書なのです。
 本特集では、このような契約書を締結することの意義を踏まえ、どのような観点で契約書をチェックすべきであるか、条項ごとに解説されています。生じがちな単純・形式的なミスから、各契約類型に特有の留意すべきポイントまで簡明に説明されております。改正後の現行民法下における規律にも言及があり、参考になると思われますので、この機会に是非ご一読ください。


(弁護士 菊地 紘介)

協力:中央経済社
公式サイト(http://www.chuokeizai.co.jp/bjh/

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